WORKS広洋海運の仕事

KOYO KAIUN’s WORKS

国内の港と港を結び、国内物流を担う
海上の輸送のプロフェッショナル。

広島や徳山を拠点として、広洋海運は主な貨物である自動車やセメントを、中国、九州、関西、関東地方に向けて、港から港へ運んでいます。そして、いつも胸に刻んでいるのは、「私たちはただ貨物を運んでいるのではない」ということ。自動車は誰かの愛車へ、そしてセメントはいずれ地図に残る建物に。暮らしの中になくてはならないものになるのだという思い。

だからこそ、私たちの仕事に、安全に勝るものは一つとしてありません。
天候や航路によって刻一刻と変化する海を、船長・航海士・甲板手たち全員でチームワークを発揮して、「日本の暮らしを支えている」という責任感と自負をもち、海の仕事に真剣に取り組んでいます。

内航海運とは

ここから始まる
新しい内航海運のカタチ

周りを海で囲まれた日本には1000カ所以上の港があります。
それらの港と港を結んで、日本の産業や私たちの暮らしを支えるための大きな役割を果たしているのが内航海運です。なにより内航海運は一度に大量の貨物を運ぶので地球にやさしい輸送機関として、近年ますます期待が高まっています。また内航船には、人命の安全と海洋汚染の防止対策が国際条約で取り決められ、これに基づき人命の安全と海洋環境の保護に努めています。

広洋海運の働き方

船を安全かつ効率的に運航させるために
働きやすい環境づくりは欠かせません。

船員たちは原則、担当船をローテーションで勤務しています。
自動車船やセメント輸送船など、船種・船型・航路は運ぶものによってそのつど異なります。天候にも左右されるため、同じ航海は一つとしてありません。
船長、機関長をはじめ乗組員たちが、日々チーム全体でスキルを磨いています。

また、当社の自動車船は90日乗船、30日休暇というローテーション。仕事とプライベートをともに充実させることができるように、船員が働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

乗船から休暇までの
主な流れ

  1. 乗船

    数日分の着替えや日用品等は原則持参、その他大型荷物があれば宅配で送る(広島オフィス)こともできます。

    乗船する船の船長と連絡をとり、予定時間に間に合うように港へ到着します。

  2. 下船

    定期航路である自動車船は90日乗船・30日休暇。

    下船日・下船港については、前もって船長から指示があります。

  3. 休暇中

    休暇下船時に、あらかじめ次の乗船予定をお知らせ。

    乗船予定の約5~7日前に、会社から「乗船日・乗船港・船名」の連絡を行います。

船員の一日

航海中は1回4時間の航海当直を1日2回行います。

仕事

  • 起床

    時には6時、時には20時など。当直のパターンによって起床時間は異なります。

  • 食事

    食事は司厨長が3食料理を作ります。食堂では電子レンジなど自由に使え、個室には冷蔵庫も。

  • 当直(4時間×2 AM・PM)・操船

    当直を交代してブリッジを守ります。ブリッジで双眼鏡やレーダーを使う「見張り」の仕事では、変わり易い天候や海の状況、他船の動きに目を光らせます。 また、GPSやレーダーなど最新の機器で、計画した航路を進めていきます。

  • 当直交代
  • 巡視点検

    当直を交代したあと、船全体を点検して回ります。小さなことでも異変はないか。一人ひとりの責任感と正確な仕事が、船の安全を守っているのです。

休憩

  • 当直交代

    4時間勤務の後は、次の当直員と交代します。
    当直後は非番(8時間の休憩時間)になります。

  • 非番(8時間×2 AM・PM)

    休憩時間の過ごし方は、人それぞれ。食事や入浴、趣味や娯楽に没頭したり、しっかりリフレッシュできる時間です。当直パターンによって時間帯はさまざまですが、個室があるので昼夜関係なくしっかり睡眠をとることができます。 ただ入港時や出港時は、非番にかかわらず全員が決められた持ち場の仕事をします。

航海中は、規則正しい三直制

出港してから目的地に着くまで、船は昼夜問わず航海を続けます。そのため船員は「三直制」という勤務形態を採用しています。
【4時間勤務(当直)・8時間休憩(非番)】というシフトを三班交代で勤務するので、1日の中で、8時間休憩(非番)が2回あります。

3班の交代制

乗組員の部屋

個室完備で、設備も充実。

各船内には乗組員室、客室、事務室、食堂、洗濯室、乾燥室などが設置。
全船員に用意されている個室では、テレビ・冷蔵庫・ベッド・洗面台など設備が充実しています。
食事は司厨長が準備するため、交代での食事当番などはありません。
さらに今後は、船内Wi-fiの設置も計画中です。

セメント船については、工場内24時間出入り自由なので、買い出し・給水・ゴミ捨ての不便はありません。

※航海士1年生の部屋の例

乗組員の構成

船の上で働く人たちのことを総じて船員と呼びますが、資格の有無によって「職員(オフィサー)」と「部員(クルー)」に大きくふたつの階級に分けられています。
「職員」とは国家資格である海技士資格を持つ船長・航海士・機関士などのことです。
そして「部員」とは海技士資格を持たない甲板員・機関員などで、「職員」を補助する仕事を担っています。

船長

船の最高責任者。全乗組員に指示を出し、
安全で効率的な運航に努める。

甲板部

  • 一等航海士/二等航海士

    操船や整備、航海当直を担当。
    一等航海士、二等航海士の階級で業務が異なる。

  • 甲板部員

    航海士の指示のもと、甲板機器の保守整備、そして荷物の積み下ろしや巡回などを行う。

機関部

  • 機関長

    エンジンやプロペラなど、船にある機械や装置の運転と管理を担当する総責任者。

  • 一等機関士/二等機関士

    さまざまな機械の運転と管理を担当。一等機関士、二等機関士の階級で担当が異なる。

  • 機関部員

    機関士の指示のもと、機械の点検・整備・燃料管理・清掃・修理などを行う。

事務部

  • 司厨長

    乗組員のための食事を調理し乗組員の健康を支える総責任者。在庫・予算管理、調達を行う。

  • 司厨員

    司厨長の指示のもと、食事の調理・在庫・予算管理、調達を行う。